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2007年11月15日 (木)

ふたりのシンデレラ / 鯨統一郎

ふたりのシンデレラ

感想:
劇団の合宿中に起きた、閉ざされた島での不可解な事件。その全容を、“わたし”が物語という形式で綴ったという作風になっています。

結果的に劇での主役と同様、一人八役をこなすことになった“わたし”が、事件にどう絡んでいるのかがこの物語の最大のナゾというわけです。
一応前提めいたものがあるとはいえ、意表をついた事件のカラクリには、正直少し強引さを感じてしまいました。

それにしても、事件の発端にもなった生まれつき心に障害を抱える方というのは、私達が想像する以上の苦しさや葛藤といったものを味わってきているのでしょうね。

おすすめポイント:
【あらすじ】

「ふたりのシンデレラ」公演に向けての合宿を行うため、スポンサーである国友所有の無人島へやってきた劇団<O-RO-CHI>のメンバーたち。

ところが、初日早々一人八役をこなす主役の座をめぐり、小競り合いを起こす看板女優の天野川夕華と夏村芽衣。誰もが主役は夕華だと確信するなか、演出家・坂山が選んだのは芽衣であった。予想外の結果に、当然のごとく困惑するメンバー一同。

そんなモヤモヤ状態のまま迎えたその夜、医者でもある国友の病棟から突然火災が発生。現場からは、なんと芽衣とおぼしき焼死体と酷い火傷を負った夕華が見つかる。そして、夕華の夫であり看板俳優の天野川敬介は、この時を境に姿を消してしまったのだ。

事件の影響で記憶喪失となった夕華は、自分自身そして事件の記憶を取り戻すべく、独自に調査を開始する。その結果、夕華は到底信じることができないような途方もない仮説へとたどりついてしまう。はたして、不可解な事件の背景にはどんな秘密が・・・

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