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2007年11月27日 (火)

七転八転 / ホーキング青山

「先天性多発性関節拘縮症」という、国の基準でも最も重度の身体障害者である著者。そんな彼が、いかにしてお笑いに目覚め、芸人の道を志すまでにいたったかを、これまでの人生を振り返りながら書き綴った自伝的作品です。

中3の時、初めての単独行動が、近所のポルノ映画館。初めて障害者年金を手にした時、秀逸なAVやプロレスをダビングするため購入したビデオデッキ2台。こうした過去の笑い話のほか、みずからの自慰方法やなかばタブー視されがちな障害者の「性」についても赤裸々に告白。また一方では、世間そして障害者という2つの視点から、両者の間に生ずるズレなどを冷静に分析などをしています。

本だからといって変に自分を美化することなく、ありのままの姿を平然とさらけだす著者の潔さ。ぜひ見習いたいものです。

【印象に残った言葉】

つまり、私の病気が先天性のものだということが、不自由でない理由に大きくかかわっている。「生まれつき」だからこそ、ある意味では不自由でないともいえる(p23)

みんな一様に障害者を自分たちより劣っているとみなし、だからかわいそうだと考えている。そしてそれにもとづいて、変に甘やかしてみたり、またそれが面倒臭いわずらわしいとなると、途端に邪険に扱ったりする。(p30)

自分の中だけでどんどんイメージをふくらませ、その肥大化したイメージに自分が押し潰されてしまうくらいなら、現実を見てしまったほうがよっぽどマシなのではないかと、私は思う。見えない影に怯えていたって始まらない。(p98)

七転八転  /  ホーキング青山 
幻冬舎アウトロー文庫(1999年)

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