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2007年12月 7日 (金)

赤い指 / 東野圭吾

赤い指

感想:
「平凡な家庭など、この世に1つもない。外からだと平穏な一家に見えても、みんないろいろ抱えているんだ」(p127)

ここ数年頻発している家族間での事件を耳にするたびに、この一節が私の頭に浮かんできます。この作品では、家族に潜む闇の部分に焦点をあて、事件にかかわる人物たちの家族あるいは親子関係が描かれています。

内容的にはおおかた予想通りの展開で、新鮮味はそれほどありません。しかし、読み終えた時には、なんとなく重~い気分になりました。作品内で描かれている家族に巻き起こる様々な出来事が、全く他人事とは思えないということも関係しているのかもしれません。

おすすめポイント:
【あらすじ】
前原昭夫の携帯に突然かかってきた妻・八重子からの電話。どこか困惑したような話しぶりに、昭夫は老人性痴呆症の母親・政恵の事が真っ先に浮かび、憂鬱な気分になる。

ところが、会社から帰宅した昭夫が目にしたものは、なぜか庭で無造作に横たわる、少女の変わり果てた姿であった。
中学生になる直巳の犯行だとわかり、途方にくれる前原夫婦は、隠蔽工作を決意。その時、昭夫の脳裏には、邪悪ともいえるあるアイデアが浮かんでいた。

翌日、幼女死体遺棄事件をうけて、捜査にむかった警視庁捜査第一課の松宮。運命のイタズラか、コンビを組む事になったのは、練馬署に勤務する従兄の加賀恭一郎であった。大病を患い入院している加賀の父親・隆正のもとへは、頻繁に顔をだしていたが、加賀自身と会うのは10年ぶりとなる。

捜査を通じて、加賀の慧眼ぶりに魅了される一方、心の片隅では余命いくばくも無い隆正との面会を頑なに拒む加賀の態度に、やりきれない思いを募らせる松宮であった。

身内の罪を偽装するために、新たな過ちを重ねようとしている家族に対し、みずからも親子問題を抱える加賀がとった行動とは・・・

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赤い指 赤い指

著者:東野 圭吾
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コメント

TB有難うございました。
勉強になりました。

投稿: コロ大好き | 2007年12月 7日 (金) 22時51分

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