« 胸張って宮城へ | トップページ | 最近、寝不足気味 »

2010年8月18日 (水)

偶人館の殺人 / 高橋克彦

恥ずかしながら、本書を読むまで、からくり師の大野弁吉について全く知りませんでした。平賀源内にも匹敵するほどの発明家でもあったそうですが、世間的にはどの程度の知名度がある人物なのでしょうか。知らなかった私としては気になるところです。

また、私が住む宮城県の北部に位置する東和町が、隠れキリシタンの里として有名だという事も初耳でした。ちなみに東和町は、一連の事件の発端となった偶人館がある場所として登場してくるのですが、偶然にも、本書を読み終えた直後に町に関連した新聞記事を発見!

記事によると、6月6日に東和町米川で「キリシタンの里まつり」が開催され、江戸幕府のキリスト教禁止政策により、仙台藩の弾圧を受け処刑された信者をしのぶべく、埋葬されたと伝わる「海無沢の三経塚」で野外ミサが
行われたということです。(河北新報より)

本書を通じて、こうした知識を得られたのは収穫でしたが、肝心の物語のほうが、やや大雑把な展開のせいか深みがなく、どこか物足りなさを感じてしまいました。

【あらすじ】

なぜ120年も前に死んだ人物を恐れるのか?

矢的遙は、からくり人形のコレクターとして著名な加島大治が、「べんきちはゆるさないぞ」と記した紙を見て震えおののく姿に愕然とした。

べんきちとは、江戸時代末期の天才からくり師大野弁吉のことだが、一代で巨万の富を築いた加島とどのような関わりがあるのか?そして加島の娘が不審な死を遂げ、「ぐうじんかんをわすれるな」という奇妙な脅迫文が発見された。

"弁吉と偶人館"という手掛かりをもとに、矢的は意外な歴史の真相へと踏み込んでいった。

(表紙裏より抜粋)

◆◆作家関連記事◆◆

私の骨(2009年5月16日付)

Book 偶人(からくり)館の殺人 (ノン・ポシェット)

著者:高橋 克彦
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

|

« 胸張って宮城へ | トップページ | 最近、寝不足気味 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/69699/36232270

この記事へのトラックバック一覧です: 偶人館の殺人 / 高橋克彦:

« 胸張って宮城へ | トップページ | 最近、寝不足気味 »